リード
白い八角屋根、青い瓦、遠くからでも見える巨大なアーチ「自由廣場」。
中正紀念堂は“広場+記念施設+劇場(兩廳院)”が一体になった25ha級のランドマーク。
開館時間・アクセス・“衛兵交代”で知られる屋外訓練展示まで、初訪で迷わない回り方をまとめました。

中正紀念堂ってどんなところ?
台北・中正区にある国家記念施設で、蔣介石を記念して1980年に一般公開。白と青を基調とした八角形の大殿は高さ約76m、前庭は市民の憩いの場になっています。西側に立つ五連アーチは**「自由廣場」の牌樓(アーチ)で、2007年に現在の表記へ変更されました。敷地の北南には国家戯劇院・国家音楽庁(兩廳院)**が並び、オペラやコンサートが行われます。
豆知識:正面の大階段は89段。蔣介石の享年に由来する、と広く紹介されています。厳密な段数由来は“通説”として理解すると良いでしょう。
アクセス(MRTが最短)
- MRT:淡水信義線(赤)/松山新店線(緑)「中正紀念堂」駅で下車。駅からすぐ広場へ。初めてなら5番出口が分かりやすいです。
- 住所:台北市中正区中山南路21号。タクシー提示用にこの表記を控えておくと安心。
開館時間・料金・“衛兵交代”の最新事情
- 記念堂(館内):9:00–18:00(休館日は春節等で随時告知)。常設展は無料。
- 公園(広場):5:00–24:00。早朝の散歩・太極拳の人も多い。
- 屋外の衛兵訓練展示(一般に“衛兵交代”):毎時00分/9:00–17:00(約15分)。本堂正面階段下の民主大道で実施、雨天中止――2024年7月15日から屋外化されました。見学は無料。
- 国旗掲揚:夏期(4/1–9/30)6:00、冬期(10/1–3/31)6:30。降旗は季節で時刻が異なります。
見どころ7選
- 自由廣場アーチ
表と裏で書が左右逆向き(左→右/右→左)。夕景が映える撮影スポット。 - 大殿の八角屋根と回廊
中国伝統意匠を取り入れた設計。日陰の回廊は雨天でも歩きやすい。 - 89段の大階段
上り切ると台北101方面まで抜ける眺望。足に不安があれば回廊のエレベーター利用を。 - 屋外“衛兵交代”の訓練展示
銃剣操法が間近で見られるように。9–17時の毎時、各回15分。雨天中止。 - 常設展示エリア
蔣介石関連の資料に加え、民主化や移行期正義に関する展示も随時。無料。 - 兩廳院(国家戯劇院・国家音楽庁)
オレンジ屋根が目印。公演がなくても回廊散歩が楽しい。 - 夜のライトアップ
夕暮れ〜夜にかけて牌樓が淡く照らされ、撮影に最適(季節・時間で変動)。

回り方モデル(60〜120分)
- 駅→自由廣場アーチ(5分):到着写真は“石畳の目地”をリード線に。
- 大階段→屋外展示(15分+α):毎時ジャストに合わせて移動。
- 常設展をさっと(20–30分):歴史の背景を短時間で。
- 兩廳院の回廊で一周(15–20分):日陰で休憩しつつ建築を眺める。
よくある質問
- 入場料は? → 常設展は無料(特別展は有料の場合あり)。
- “衛兵交代”はどこで見られる? → 現在は屋外・民主大道で毎時。雨天中止。
- ベストタイムは? → 暑季は朝イチの回(9:00)か夕方、乾季は昼でも快適。旗の掲揚を見たい人は6:00/6:30に合わせMRT赤線/緑線「中正紀念堂」が最短。

失敗しないチェックリスト
- 屋外展示は“毎時ちょうど”:5分前行動でOK。雨なら中止。
- 日差し&にわか雨対策:広場は影が少ない。帽子・薄手の雨具を。
- 階段89段:歩きやすい靴。体力不安なら回廊エレベーターへ。
- 閉館18:00:館内は夕方クローズ、公園は深夜0時まで。
- 公演チェック:兩廳院のスケジュール次第で混雑・規制あり。
まとめ
- 中正紀念堂=自由広場+記念施設+兩廳院の複合空間。初訪は「アーチ→屋外展示→展示→回廊散歩」で王道です。
- “衛兵交代”は屋外化(9–17時毎時)。雨天中止に注意。
- アクセスはMRT赤/緑線が最短、入館無料。夕景のライトアップも狙い目