先に結論
日本の優しさ=静かに配慮。台湾の優しさ=声かけて手を動かす。
どっちも「思いやり」。違うのは発動スイッチと表現の仕方です。
1. いちばん大事な結論
日本:邪魔しない・相手に決めさせる(静かな配慮)。
台湾:声をかけて即アクション(連れていく・座らせる・手伝う)。
だから、台湾で“グイッ”と来られてもたいてい善意100%。怖がらなくてOK。
2. こう動く(状況別の違いが一瞬でわかる)
2-1. 席ゆずり
- 日本:立って気配で促す → 座るかは相手に任せる
- 台湾:口で誘導「這邊坐(ここどうぞ)」 → 軽く背中を押すことも
コツ:1回目は遠慮しても、2回目で素直に受けると平和。

2-2. 道案内
- 日本:地図アプリで丁寧に説明
- 台湾:一緒に歩く or 他の人も巻き込んで最短ルートを作る
定番セリフ:「真的幫大忙了!(本当に助かりました!)」
2-3. ドア・エレベーター
- 日本:「開」ボタン+目線でどうぞ
- 台湾:「你先(ニーシエン)」と手で示して前に出す
NG:いつまでも譲り合って渋滞。台湾ではスッと進むのが礼儀。
2-4. お会計
- 日本:きっちり割る or 年長者が払う
- 台湾:「今回は私、下次你請(次はあなたね)」で持ち回り
マナー:毎回ごちそうになるのは気まずい。小さな差し入れでもOK。
3. 「遠慮」と「客氣(ケチー)」のコツ
- 日本の遠慮:本当に不要のことが多い
- 台湾の客氣:最初だけ断るのが礼儀パターンがある(食事・お土産)
黄金ムーブ:
1回目→「不用,謝謝(いえ、結構です)」で軽く遠慮
2回目→勧められたら「那我就不客氣了(では遠慮なく)」で受ける
4. そのまま使える台湾華語(カタカナ読み)
- 不好意思(すみません)… ブーハオイースー
- 麻煩你了(お手数かけました)… マーファン ニー ラ
- 謝謝(ありがとう)… シエシエ
- 不會啦(どういたしまして)… ブーフェイ ラ
- 你先/請先用(先にどうぞ)… ニーシエン/チン シエン ヨン
- 不用,謝謝(いえ、大丈夫です)… ブーヨン、シエシエ
- 那我就不客氣了(では遠慮なく)… ナー ウォ ジョウ ブーカーチー ラ
- 真的幫大忙了(本当に助かりました)… ジェンダ バン ダーマン ラ
発音は“それっぽく”で大丈夫。笑顔+一言が最強。
5. これだけで伝わる“ふるまい”チェックリスト
- 困っていそう=声をかけてOK「需要幫忙嗎?」
- 譲られたら2回目で受ける
- 助けてもらったら言葉+小さなお返し(ドリンクや日本のお菓子)
- 列・車内マナーは日本流、でも促されたら前へ
6. よくある質問(30秒で不安解消)
Q. 本当に要らないときは?
A. 理由+感謝で断る。「甘いもの苦手で…でもお気持ち嬉しいです!」
Q. 写真を頼まれたら?
A. 複数枚+確認。「もう1枚どうですか?」→満足度ダンチ。
Q. 並び方が曖昧…
A. 一言で平和に。「排隊嗎?(並んでますか?)」で9割解決。
7. まとめ&次の一歩
日本の優しさは静かに守る、台湾の優しさは元気よく届く。
スイッチ切替を覚えれば、旅の出会いが増えて、思い出が濃くなる。
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