内定がある人の王道は「一般就労(居留)ビザ+労働許可」。
実績や収入で要件を満たす人は「就業ゴールドカード」が便利です。

台湾の就労ビザの主な種類
- 一般就労(居留)ビザ+労働許可(Work Permit)
台湾企業に雇用されるときの基本ルート。会社が労働許可を先に取得し、その許可に基づいて本人が居留ビザを申請します。入国後は**ARC(外僑居留証)**を取得して在留する流れ。 - 就業ゴールドカード(Employment Gold Card)
労働許可・居留ビザ・ARC・再入国許可の“4 in 1”。本人がオンライン申請でき、雇用主のスポンサー不要。1〜3年有効(更新可)で、就職・転職・副業に柔軟です。対象は科学技術/経済/教育/文化芸術/スポーツ/金融/法律/建築設計/国防/デジタルなどの高度専門人材。

取得条件
- 学歴・職歴:一般就労は原則「学士+2年以上」などが目安(学歴や経歴で判断)。
- 給与水準:専門職の目安は月NT$47,971以上。この金額が審査上の重要基準として扱われます。
- 職種:就業服務法の「専門的・技術的職業」に該当すること(エンジニア/財務/マーケ/デザイン/通翻訳など)。
- 語学:ビザ要件としては必須ではないが、就活・実務では中国語/英語が強み。
申請・取得の手順(一般就労ビザ)
- 会社が労働許可を申請
労働部のオンライン申請で標準7営業日(書面は12営業日)が目安。 - 本人が居留ビザを申請
日本の台北駐日経済文化代表処などで申請。必要書類はパスポート・申請書・写真・学位/職歴証明など。 - 入国後にARCを取得
居留ビザで入国後、原則30日以内にARC申請(移民署)。※以前は15日表記の案内もありましたが、現在の公式ページは30日を明記。
ここまで済めば、以後の再入国はARCでOK。更新は通常1年ごとです。
就業ゴールドカードの手順(本人申請のみ)
- 公式サイトで分野と要件を選び、証明書類をオンライン提出(学位・経歴・受賞・高収入証明など)。
- 審査(目安数週間)→許可→在外公館で受領 or 入国時に受領。
- **カード自体が在留証(ARC)**なので、別途ARC申請は不要。
必要書類(よく求められるもの)
本人:パスポート、申請書・写真、学位証明・職歴証明、(職種により)無犯罪証明、健康診断、そして労働許可通知。
会社:雇用契約(職務・給与・期間を明記)、会社登記・営業許可、財務資料など。
よくある質問(サクッと)
Q. どれくらいで働き始められる?
A. 労働許可7営業日+ビザ数日〜1週間が標準。書類が整っていれば数週間で就労可が目安です。
Q. 給与はいくら必要?
A. 目安はNT$47,971/月以上。大きく下回ると不許可リスクが上がります。
Q. 転職は自由?
A. 一般就労は新しい雇用主の労働許可が出てから就労可。ゴールドカードは雇用主の縛りなしで就職・転職できます。

まとめ(ここだけで準備開始)
- 内定あり → 会社に労働許可を依頼 → 居留ビザ → 入国後30日以内にARC。
- 高度人材の要件に合う → 就業ゴールドカードで身軽に入国・転職。
- 給与・職務は要件に適合(NT$47,971/月目安、専門職)。
迷ったら「内定の有無→要件に合うか→書類と締切(30日ARC)」の順でチェック。最新の詳細は労働部・移民署・駐日代表処・ゴールドカード公式を必ず確認してください。