— 安い・速い・うまい・うるさい(←褒め言葉)
3行まとめ
- 熱炒(rèchǎo)は大皿シェアが基本の町中華&海鮮酒場。一皿100〜180元前後(海鮮は上がる)。
- 雰囲気は元気でガヤガヤ、お通し・テーブルチャージなしが多い。台湾ビール×炒め物が正義。
- 予約なしでサクッと入れてコスパ神。2人でも6人でも楽しめる“台湾版・飲みのホーム”。

1. 熱炒って何?居酒屋との違いを10秒で
- 居酒屋:小皿で長居、静かめ、席料ありがち
- 熱炒:大皿をシェア、回転速い、席料ほぼなし、屋外席・丸テーブルでワイワイ
- 営業時間:夕方〜深夜(23:00〜1:00頃までが多い)
- 支払い:現金が強いけど、最近はQR決済OKの店も増えてる
2. まずは“正解セット”を知っとこう(人数別おすすめ)
2人(控えめに味見)
- 炒青菜(季節の青菜炒め)
- 蔥爆牛肉(牛肉のネギ炒め)
- 蛤蜊湯(アサリスープ)
- 台湾ビール大瓶 ×1〜2
目安:合計600〜900元
4人(バランス良し)
- 三杯雞(サンベイジー/甘辛醤油・バジル香り)
- 客家小炒(客家風ミックス炒め)
- 鹽酥中卷(イカのから揚げ)or 蚵仔酥(カキの唐揚げ)
- 炒青菜+菜脯蛋(切り干し大根の玉子焼き)
- 蛤蜊(ハマグリ)炒め or 酸菜白肉鍋(酸菜鍋の小鍋がある店も)
- 台湾ビール大瓶 ×3〜4
目安:合計1,600〜2,400元
6人(海鮮ご褒美)
- 胡椒蝦(胡椒エビ)
- 清蒸鮮魚(白身魚の蒸しもの・当日おすすめ)
- 魯肉飯 or 白飯×人数分
- 三杯杏鮑菇(エリンギ三杯)
- 蔥爆牛肉/宮保雞丁(ピリ辛)
- 炒空心菜+涼拌小皿
- 台湾ビール大瓶 ×5〜6
目安:合計2,800〜4,000元
価格はエリアと食材で変動。屋台価格+ちょい背伸びくらいの感覚が多いよ。

3. オーダーの流れ(初見でも迷わない)
- 席に着く(屋外席なら空いてる丸卓に座ってOKの店も)
- メニューを指差し注文 or 注文票に数量を書く
- 飲み物はビールを先に(「台啤/Taiwan Beer」が定番)
- 料理は炭水化物を後半に(魯肉飯・炒飯などは締め)
- 会計は最後に一括(小さなお店は割り勘会計が苦手。代表払い→アプリで割るのが平和)
4. 使える中国語(カタカナ読み付き)
- 點菜/點這個(これください)
→ ディエン ツァイ/ディエン ジェガ - 招牌菜是什麼?(おすすめは?)
→ ジャオパイ ツァイ シェンマ? - 這個少一點辣,可以嗎?(辛さ控えめで)
→ ジェガ シャオ イーディエン ラー,クーイーマ? - 不要香菜/不要蔥(パクチー/ネギ抜きで)
→ ブヤオ シャンツァイ/ブヤオ ツォン - 來一瓶台啤,冰的(台湾ビール1本、冷えたの)
→ ライ イーピン タイピー,ビン ダ - 再來一盤/先上這個(もう一皿/これ先に)
→ ザイ ライ イーパン/シエン シャン ジェガ - 結帳,謝謝(お会計)
→ ジエジャン,シエシエ

5. 熱炒の“空気”を楽しむコツ
- うるさい=正義:ざわざわは“うまい店”の証拠。声量は少し上げてOK。
- 料理は回す:大皿を回転テーブルでシェア。早く食べたい順に上から並べるとラク。
- ビールはキンキン:店によっては氷桶が出る。ビールに氷を入れる人もいるけど文化としてOK。気になる人はグラスだけ冷やして。
- 喫煙はNG:屋内禁煙。喫煙は外の指定場所で。
- 長居しすぎない:混んでる時間帯は2時間前後で切り上げがスマート。
6. ベジ・アレルギーへの配慮
- ベジタリアン:清炒時蔬(青菜炒め)/三杯杏鮑菇/豆腐料理などで対応可。
- 辛さ/香菜:不要辣/不要香菜でだいたい伝わる。
- 貝・甲殻:海鮮が多いので避ける旨を先に伝えよう(我對海鮮過敏)。
7. ちょい上級:ローカルの楽しみ方
- “一手”頼み:來一手啤酒=ビール6本セットの俗称(店によりけり)。
- 開瓶費:酒類持ち込みOKの店もあるが開瓶費(コルケージ)がかかる場合あり。
- 名物“客家小炒”:豚・イカ・豆干の旨さで無限ビールへ。
- 生魚系:鮮魚はショーケースで指差し→**調理法(清蒸/煎/糖醋)**を選ぶと通っぽい。

8. 失敗しないチェックリスト
- 現金は少し多めに(カード不可の店あり)
- 辛さ・香菜の希望は先に伝える
- 海鮮は相場変動(値段の確認はサッと)
- 代表払い→アプリ割りで平和
- 終電気にせずタクシー前提でもコスパは良い
9. まとめ:台湾の飲み会=熱炒がデフォ
居酒屋の“しっとり語る”も良いけど、台湾は**熱炒で“うまい×早い×楽しい”**が標準装備。
丸卓を囲んで、乾杯(gānbēi)! これが一番、台湾を早く好きになる近道です