〜“もうお腹いっぱい”が通じない!?〜
🏠 台湾の家庭はおもてなしの宝庫
台湾の人々はフレンドリーで温かい――そう聞いたことがある人は多いでしょう。
実際に、友達や知り合いの家に招かれると、その温かさとおもてなし精神を全身で感じることになります。
🍚 実体験:お腹いっぱいでも止まらない「食べて!攻撃」
ある日、台湾人の友達の家に招かれて食事をご馳走になりました。
食卓には、色鮮やかで香り豊かな料理がずらり。どれも本当に美味しくて、つい食べすぎてしまいました。
しかし――
私が「もうお腹いっぱい、ありがとう」と言った瞬間から、予想外の展開が始まりました。
- 「え?まだ食べられるでしょ、これも食べて!」
- 「ほら、これ美味しいから!」
- 「もっと食べないと失礼だよ!」
…と、笑顔で次々と料理を勧められるのです。

🤔 なぜ「いらない」が通じないの?
後で友達に理由を聞いてみると、こう教えてくれました。
「“もういらない”って言うと、本当は遠慮しているだけだと思うんだよ。だから勧め続けるの」
台湾では、「いらない=本当は欲しいけど遠慮している」という解釈をされることが多いのです。
これは、相手に十分満足してもらうことが、おもてなしの証とされているから。
🍊 帰り際のお土産攻撃
食事が終わっても、おもてなしは終わりません。
帰る間際、必ずといっていいほどこう言われます。
「フルーツ持って帰って!」
「お菓子もあるよ、これもどうぞ!」
しかも「いらない、大丈夫です」と何度言っても、袋いっぱいに詰めて渡されるのが定番です。
台湾では「手ぶらで帰す=おもてなし不足」という感覚があるのです。

🌏 日本との違い
日本では「いらない」と言えば一度引くのがマナーですが、台湾では逆。
むしろ「本当に満足したんだ」という意思を笑顔でしっかり伝えるまで、おすすめは続きます。
💡 台湾家庭訪問のコツ
- 最初から少しずつ食べる
→ いきなり満腹になると、勧められて断るのが大変。 - 感謝を何度も言う
→ 「本当に美味しかった」「お腹いっぱいで幸せ」を笑顔で繰り返す。 - 帰りのお土産は素直に受け取る
→ これがおもてなしの完結。断るより喜んで受け取る方がスマート。
📝 まとめ
台湾の家庭は、愛情たっぷりのおもてなし文化が根付いています。
「お腹いっぱいだからもういい」という日本式の断り方は、台湾では逆効果になることも。
食事もお土産も、その心意気を受け取ることが最大の礼儀です。
台湾で友達の家に招かれたら、ぜひその温かさを存分に味わってください。